戦略的女子のみなさん、こんにちは。
今日のテーマは「正しい言葉遣い」です。
いやいや、堅苦しいって思うかもしれないですが、正しい言葉遣いの持つ力は侮れません。ただ日本語を話しているだけなのに、
- 品があるように見られる
- 上司の信頼を得られる
- 一目置かれる
- 正直に言うと、モテる
などなど、メリットだらけです。
理由は簡単で、やっぱり私たちより上の年代の方からすると、「間違った言葉」って気になるんですよ。私たちの想像以上に!
自分のこと棚に上げて「今どきの若者は言葉遣いのひとつも知らないのか」とかいう上司もいるけど。
それに、きちんとした言葉遣いの女性を嫌う男性なんていません。
だから、他の人が誤って使っているところを、正しく使えるだけで株は上がります。一目置かれます。品があるように思われます。
男性上司が多い職場ならなおさら、言葉遣いには心を配るべきです。
かといって、完璧な日本語を話す必要はないです。そんなことしてたら、一言も話せなくなります。こんなこと言っている私だって、完璧には話せません。
「間違った言葉を使わない」「言葉を丁寧に言い換えるだけ」でいいんです。
ということで、日本語教師の経験もある私が
- 正しい言葉遣いを身につけるメリット【体験談】
- 気をつけたい言葉遣い5選
- 正しい言葉遣いを身につける方法
をお届けします。
この子はなんか違うな、って思ってもらえます!
もくじ
正しい言葉遣いを身につけるメリット
冒頭でもお話ししましたが、メリットだらけです。というより、メリットしかないです!
1つずつ、体験談を含めてお話しします。
品があるように思われる

女性として、品があるように思われるに越したことはないですよね。
でも、「品」って何で決まるんでしょう。
立ち振る舞い、仕草、表情、生き方・・・。いろいろな要素がつながって「品がある」ようにみえるのだと思います。
「言葉」もそのひとつ。
紡ぎだす丁寧なことばは、女性をたおやかにみせます。
上司からの信頼を得られる
正しい言葉遣いができるAさん。言葉遣いがめちゃくちゃなBさん。
受ける印象は違いますよね。自分が上司だったとして、大切な資料作成をお願いするとしたらどちらに頼みますか?
「なんか確証はないけれど、Aさんの方が丁寧に仕事してくれそう」って思いません?
普通に会話しているだけなのに、正しい言葉遣いであれば、あなたへの信頼度が増します。
一目置かれる

言葉遣いって、生活していたら自然と身につくものじゃないです。間違った日本語があふれかえる今、ある程度は自分で調べるなり勉強しないと身につかないもの。
なので、10人中8人は間違える言葉を正しく使えるだけで、「特別」になるんですよね。
正直にいうと、モテる
正しい言葉遣いをするということは、言葉の端々に気を配って相手を不快にさせないということです。
美しい人は、手先足先など「先」に気を配るといいますが、言葉も同じだと思っています。言葉の端々に心配りができる女性は、「その他大勢」とは一線を画す存在です。
正しい言葉遣いは自分で勉強するしかない

でも、「正しい言葉遣い」って自分で勉強しないと身につかないんです。だって、会社の先輩や上司って、指摘してくれますか?
そりゃ、お客さんに敬語を使ってなかったら指摘されるかもしれないですけど、日本語として「意味がわかる」なら、言わないことも多いです。
言葉遣いを正すことは、自分自身のスキルアップにつながると思います。
これだけは気をつけたい言葉遣い5選

では、実際に普段の生活やビジネスシーンで聞く「気をつけたい言葉遣い5選」です。
上司に対して、「ご苦労様です」【失礼にあたる】
「ご苦労様」というのは、目上の人が目下のものをねぎらっていう言葉です。上司が部下にいうのは構いませんが、部下が上司に言うのはタブー。
でもこれ、本当によく聞きます。
後輩が上司に「ご苦労様です」って言っているのを聞いたときは、冷や汗ものでした。
今の30代ぐらいなら気にしない人もいるかもしれないですが、50代の方は気にする方が多い印象です。
「お疲れさまです」に切り替えましょう。
まれに「お疲れさまです」もねぎらう意味が強いので、目上の人に使うべきではないと言う方もいます。しかし、ビジネスマナーとしては、部下が上司に「お疲れさまです」を使ってよいとされていますし、秘書検定でもそう書かれています。
とはいっても、相手を不快にさせないのもマナーかなと思うのも事実。「お疲れさまです」を快く思わない人もいるということを知っておくだけでも、言い換えたり対処できると思います。
ちなみに、社外の人に「お疲れさまです」は良くないです。「いつもお世話になっております」に言い換えます。
とんでもございません【誤用】
案外知られてないんですけれど、「とんでもない」というのは一つの形容詞です。
「とんでもない」の「ない」は否定の意味ではないんです。
よって、一つの形容詞である「とんでもない」の「ない」だけを丁寧に言い換えて、「とんでもございません」というのは誤りです。
言い換えるなら、「とんでもないことです/とんでもないことでございます」が正しいです。
ですが、あまりにも「とんでもございません」という誤用が多いので、平成19年には文化庁審議会の答申「敬語の指針」の中で、「とんでもございませんという言い方を許容する方向」をうちだしてます。
ただ、それでも「ビジネスマナー違反だ!」と思う方も少なからずいるので、「とんでもないことです」と言い換えたほうがベターかなと思います。
わたしは上司に「若いのに正しい言葉を知ってるな」と感心されました。(ラッキー)
ちなみに、「とんでもないです」も本来は誤りです。
文法上、「大きいです」「美しいです」という「形容詞+です」は誤用なんです。「です」は「だ」という意味ですよね。じゃあ、「大きいだ」「美しいだ」って言いますか?言わないですよね。
とまあ、これも誤用が浸透して、平成27年に文化庁が「大きいです」という言い方を認めています。言葉は時代によって変化するってことですよね!
すみませんを「恐れ入ります」に【言葉の言い換え】

一日働いていて、何回「すみません」って言いますか?
謝るとき以外にも、何かしてもらったお礼で「すみません」、何かお願いするとき「すみません」・・・
数えたら恐ろしいわ・・
せめて、感謝やお願いごとの際には「恐れいります」に言い換えてみませんか?
それだけでも、印象がぐっと変わります。
「恐れ入ります」の意味は2つ。
①自分にとって、過分と思われる目上の人の行為に対しての感謝の気持ちをあらわす挨拶。
② 〔「おそれいりますが」の形で〕 目上の人や客などに、迷惑や骨折りに対して「申し訳ない」という気持ちでいう語。(三省堂 大辞林)
例えば、エレベーターで上司と鉢合わせ、先に降りていいよと譲られたとき。
「すみません」というよりも、感謝を伝えるために
サラッと言えるとスマートです。
また、何かをお願いするとき。
こちらに非はないけれど、相手にも配慮してお願いしているということが伝えられます。
「すみません」一辺倒よりも、言葉の選択肢が多いと素敵です。
お休みをいただいております【ヘンテコな謙譲語】
よく聞く「お休みをいただいております」ですが、社外の方に対して使うとヘンテコです。
いただく、というのは謙譲語。へりくだって言う言葉です。
社外の方と話すときに「お休みをいただいております」と言うと、休みを与える人(雇用主・上司)に対してへりくだっている(=敬意をしめしている)ことになり、違和感をおぼえます。
「鈴木は休みをとっております」「鈴木は休みでして~」でOK!
素敵ですね【きれいな言葉】
日常生活で何か「良いな」と思うことがあったとき、「すごい」「やばい」「良い」が多用されます。
ときどき、「やばい」だけで会話が成り立ってるんじゃない?ってときがある。
でも、個人的には大人の女性ならもうすこし違った表現をしてもいいんじゃないかなと思います。
- ランチにいったお店が美味しかったとき「素敵なお店だったね」 」
- 上司に対して「素敵な奥さまですね」
- 綺麗なイルミネーションをみて「素敵!」
こんな風に、「良い」「やばい」をランクアップさせることができるのが「素敵」だと思います。
女性らしいやわらかい語感で、大人の女性にはぴったりです。
正しい言葉の身につけかた

本を読む
正しい言葉や語彙力は、友人と会話しているだけじゃ身につきません。身近に少しでも言葉について勉強するなら、本を読むことはすぐに始められます。
私が実際に読んで勉強した本です。
- 「大人の語彙力ノート」/齋藤 孝
- 「ハイクラスな人の気配りの習慣」/吉田 正美
- 「美しい女性(ひと)をつくる 言葉のお作法」/吉田 裕子
- 「美しい日本語と気くばりのすすめ」/市川寛子
一長一短で身につくものじゃないので、まずは1冊買ってみることをおすすめします。
「大人の語彙力ノート」/齋藤 孝
語彙の数は表現の幅を広げます。日常~ビジネスでも使える言葉と例文がのっているので、仕事のやりとりをワンランクアップさせたいという方にもおすすめ。
「ハイクラスな人の気配りの習慣」/吉田 正美
マナー本ですが、筆者の体験を交えて書かれており、非常に読みやすいです。声や姿勢コミュニケーションから自己管理の方法まで、ビジネスマンの役に立つ1冊です。
「美しい女性(ひと)をつくる 言葉のお作法」/吉田 裕子
これぞアラサー向けの本!ぜひ、読んでほしい!ことばの使い方を、学生の言い方、社会人の言い方、オトナ美人の言い方にわけて紹介。ぜひ、オトナ美人の言い方を習得したい。
「美しい日本語と気くばりのすすめ」/市川寛子
市川寛子アナウンサーの本。美しい日本語は、その人を美しくみせると思います。日本語の奥深さと心地よさを感じられる本。他とは違った女になりたい、そんなとき手に取る本でもあります。
検定、資格をとる
手前みそですが、わたしは日本語教師の資格があります。検定や資格があると、自分の言葉にすこし自信がもてますね!
教師の資格でなくても、日本語力をはかる「日本語検定」という検定があります。
普段何気なく使っている日本語ですが、思わぬ勘違いや思い違いも多くみられます。日本語検定は、日本語を正しく使えるようになるための手立てとなります。
引用:日本語検定HPより
自分の日本語力を高めながら、検定もとれるなんて一石二鳥じゃないですか?
自分の言葉に自信がないな、自信もって電話対応したい、営業したい、一目置かれたい!って方は、すぐに始めてみてください。自分の頭の中のたんすに、いろいろな語彙がたまっていくのって、すごく楽しいですよ!
いつの時代も言葉は変わる

わたしがいつも思うことです。いつの時代も言葉は変わります。
例えば、「日本語の揺れ」といわれるら抜き言葉。食べれる、起きれるなど「ら」が脱落した言葉。本当は「食べられる」という言い方が正しいです。
しかし、時代とともに「食べれる」は市民権を得ました。
考えられる理由は、「可能」と「尊敬」の区別がつかないということだと思います。
五段活用の動詞(例えば「書く」)であれば、「可能:書ける」、「尊敬:書かれる」です。動詞の多くは五段活用なので、下一段活用の「食べる」も「可能:食べれる」と自然に変化していったのではないかと言われています。
そう遠くない未来、「ら抜き言葉」が認めれるかも。
このように言葉は変わっていきますが、わたしが思うことは、時代時代に合わせて、言葉の移り変わりを受けいれ自分の言葉を磨けばいいんじゃないかなということです。
さいごに
自分の考えを言葉にする。
その時に間違った日本語やきれいでない言葉遣いで恥ずかしい思いをしないように、正しい言葉遣いで自分自身をスキルアップしましょう!
明日から一語でも丁寧に!ぜひ本を読んでみてください!